食生活や生活環境など様々な要因から、腸の水分が減少して便が硬くなり腸内に便が停滞してしまう、いわゆる便秘となって悩んでいる人は少なくありません。
便秘は放っておくと腸閉塞便秘という病気に！
たかが便秘で病院に行く人はあまりいないでしょう。しかし、便秘は放っておくと腸閉塞便秘という大変な事態を招きかねない恐ろしいものでもあるので注意が必要です。
腸閉塞とは、一般的に腹部の手術後の癒着や腸ねん転などで起こることで知られていますが、実は慢性的な便秘によっても引き起こされることがあります。
腸閉塞便秘は、便秘によって硬く流れにくくなった便が積み重なっていき最終的に腸管を塞いでしまうことで起きてしまいます。
腸閉塞便秘は気づいたときにはもう…
便の蓄積に従って緩やかに症状が進行していくため、急激な症状というものがないのが腸閉塞便秘の特徴で恐ろしいところです。
そのため、自覚できる症状としては腹部の膨満感や吐き気、食欲不振といった日頃から便秘の人にとってはあまり珍しくないものであることが多く、次第に苦痛を伴う激しいものとなっていくまで見過ごされてしまったり、最悪の場合、腸管が破裂して命に関わることもあるのです。
慢性の便秘：腸閉塞便秘
腸閉塞便秘の発端は慢性的な便秘であるため、便秘を改善することが最適な治療なのですが、激しい自覚症状が出るほどに悪化している場合は、病院で溜まっている便を出してもらう以外に治療法はありません。
また便を出せばいいと安易に市販の下剤などを使うのは逆効果なので気を付けましょう。
腸閉塞便秘には下剤は絶対ダメ
腸閉塞便秘は腸管が塞がっている状態ですので、いくら下剤を使っても便が通る道がありません。行き場のない便が薬によって腸内を動き回るとさらに閉塞を促進させたり、腸管の破裂に繋がってしまいます。
このように恐ろしい腸閉塞便秘を予防するためには、やはり便秘を慢性化させないことが重要です。生活習慣を見直して腸内環境を整えるようにしましょう。