便秘で辛いときにはつい下剤に頼ってしまいがちです。私もそうでした。
てっとり早く便秘を解消できるのが下剤を使用することの大きなメリットですが、下剤は使用方法 を誤ると体に大きな負担をかけてしまいます。
本来ならば便秘解消のために飲む薬ですが、場合によっては逆に症状を悪化させる原因になることもあります。
もっともポピュラーなものは刺激性下剤
腸に刺激を与えることによって腸の蠕動運動を誘発させる効果があります。弛緩性便秘などの大腸の 動きが弱いために自力で排便ができないという場合にはこのタイプは大変有効で確実な効果を期待できます。
ただし薬の刺激も体が慣れてくるに従って効き目が 落ちてしまい、さらに強い刺激がないと排便できなくなってしまうというリスクがあります。
習慣化してしまうことでさらに強い薬に頼るという悪循環に陥っ て、薬に頼らなければ排便ができない体になってしまう心配があります。便秘を治すために飲んだ薬によってさらに重症化してしまう可能性があるということで す。
痙攣性便秘と直腸性便秘は要注意
下剤の使用に特に注意が必要なのが痙攣性べんぴと直腸性べんぴです。腸の運動が活発になりすぎることにより腸が痙攣した状態になり、便秘と下痢 を繰り返すのが特徴ですが、そこに刺激性の下剤を飲んでしまうと、腸の運動がさらに活発になり、その結果症状が重症化してしまいます。
ひどい下痢やその反 動で便秘の症状が重症化してしまう危険性が高いので、このような場合は下剤の使用を控える必要があります。
すべての便秘に効く下剤はないので、便秘を解消 するためにはまずはその原因を的確に把握して効果的な治療を行うことが必要です。独断で下剤を使うのは大変危険なことなので、症状が重い場合にはきちんと 病院で診察を受けて原因を特定することが大切です。